【導入編 3-1】Google2 次認証とマルチアカウント管理 [WinAuth]

投稿者 AlbertSteins on 2015年4月12日日曜日 , in , , ,
2015/03/11 の告知「セキュリティーサービス導入のご案内」から Google2 次認証を使用して Lineage にログインすると,エンチャントボーナスが付くようになったため,導入が半ば強制化された.

しかし,公式サイトではスマートフォンユーザー向けの「Google Authenticator」を使った導入手順は詳しく説明されているのに,非スマフォユーザーに対しては「サードパーティ製アプリを自己責任で」の一文のみの不親切極まりない対応.

そこで Windows 用 Google2 次認証アプリ「WinAuth」を使った導入とマルチアカウント管理法を紹介します.

WinAuth 公式サイト (WinAuth - Google Code)

動作環境は,Windows の Ver. には特に依存しないようです.ただし,2014/08/29 リリースの最新版 (Ver.3.1.8) には「Microsoft .NET Framework 4」が必要なので,Windows2000 で動かすには拡張カーネルの導入が必須(Ver.2.x なら「Microsoft .NET Framework 2」で動作).

ダウンロードしたファイルを解凍すると,4MB 弱の本体 (WinAuth.exe) のみ入手というシンプルさ.
インストール不要でどこからでも実行可能なので,デスクトップか「Program Files\WinAuth」の下にでも放り込みましょう.リムーバブルメディアからでも動くので,USB メモリに入れてネットカフェにも持ち込めます.

NC アカウントへの利用には,以下の 2 記事が解りやすい.2 台目以降のデバイスへの導入も解説してくれているので,導入後のネカフェ利用にも不安はありません.「Export...」したファイルを WinAuth.exe と一緒に USB メモリで持参します.
退席時にはラベルを全て削除するのも忘れずに.ネカフェ PC は基本的に再起動で初期化されるはずですが,どこまで信頼できるかは判りません.次に来た人が WinAuth 実行したら,ラベルが残ってた... とか洒落になりませんしね.

スマホ無しでGoogle2次認証を導入する方法」(ユニ鯖ノTT廿氏のブログ「ウシさんのおうち」より)「Google認証 WinAuth」(リネ2カイン鯖七ツ夜氏のブログ「ななxx ver2」より)

自分からは Tips 的な補足だけ.
ラベル(登録名)はあくまで WinAuth 上で複数のアカウントを区別するために付けるもので,NC アカウントと同名である必要はありません.ニックネームを使ったり,単に Lineage1,2,... としたほうが安全.各ラベルの右クリックメニュー「Rename」でいつでも好きに付け替えられる.
右下の歯車アイコンで表示されるリストで Check を入れると便利なのが「Start With Windows」(OS 起動時に自動実行),「Use System Tray Icon」(タスクバー通知領域にアイコン表示),「Auto Size」(登録アカウントが増えても窓を自動リサイズ.非 Check ならサイズ固定),「Remember Position」(表示位置を記憶).

ここからが本題のマルチ(複数)アカウント管理です.
ラベルが表示されている辺りを右クリックして,表示されたリストから「Shortcut Key...」を選びます(ここの「Auto Refresh」を Check すれば,30sec 毎にコードが自動更新されます).開いた窓「Shortcut Key」でショートカットキー(Shift / Ctrl / Alt + 任意のキー)とキーを押したときの動作を定義できます.

Example for WinAuth

現在の 2 次認証コードを「Show a notification」で通知領域アイコンからバルーン表示,「Copy code to the clipboard」でクリップボードに出力します.

「Enter code into current window or one called...」ならコードを任意の窓に出力できる.
ターゲットはウィンドウタイトル(かプロセス名)で指定.ターゲットが起動していないときや未指定の場合は,アクティブウィンドウに出力されます.Lineage を明示的に指定したいなら「Lineage Windows Client」とか.

本命が「Advanced...」.これを使えば,アカウントから 1 次・2 次認証の入力までが瞬殺.
[more info] で使い方が表示されます.上の画像に入力してあるのが,Lineage での設定例.
NCアカウントやパスワードが平打ちになりますが,WinAuth の起動自体にパスワードロックをかけてあれば,自宅 PC ならさほど問題はないでしょう.
ただ,この設定がどこに保存されるかがいまひとつ不透明(検索してみると,それらしきファイルは二つほど見つかる).さすがに WinAuth.exe と同じフォルダにはありませんが,記憶される以上必ずどこかには残ります(解析可能な形かどうかは別として).ネカフェでの利用は「Show a notification」に留めるのが無難.
設定が完了したら,まずはメモ帳 (notepad.exe) を開いて動作確認.SC キーで期待した入力ができれば OK.Lineage を起動させて,アカウント入力欄に入力プロンプトが表示されたのを確認したら SC キー入力.一瞬でキャラクター選択画面に移れば成功です(このとき,一度もキャラクターでワールドにログインしないままアカウント入力に戻ると,2 次認証コードが残ったままになるので,すぐにアカウントを切り替えたいときでも,一度ログインさせます).最初に IN するキャラクターがいつも同じなら,更に {TAB} や {ENTER} を適当数追加すれば,そこまでも自動化できます.
あとはこの登録を全アカウントぶんしておけば,マルチアカウント管理が格段に楽になります.
ただこの方法,かなり環境による敷居が高いようで,Windows8.1 のホスト上でしか確認がとれてません.Vista でもダメ.(仮想 PC 上 の)Windows2000(というか MS-IME2000)の場合,なぜか入力前に IME が ON になって全角で入力される.Baidu IME を入れてみたら(Google IME が Windows2000 には入らないので),メモ帳ではいけたけど Lineage ではやはり無理でした...... 動作確認した人は成否と環境等の情報をコメントして下さると助かります.

関連記事:「Baidu IME の ニュースがデマの可能性と真面目な対策方法について」(黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition)

(追記)
全角で入力される件に関しては Baidu IME を入れれば解消されることからも判るように,MS-IME との相性の問題と思われる.生憎 MS Office 2000 しか手元にないので試せないが,Office XP (Version 2002) 以降を持っている人なら MS-IME 2002 以上が入ることで回避できるかも.
Lineage に入力できないのは GameGuard が妨害している疑いが濃厚.「Enter code into current window or one called...」でターゲットを例えば「Mozilla Firefox」にすれば,問題は起きない.
Windows8 上だと成功してしまうのは,Lineage と GameGuard の連携が上手くいっていない? Windows8 をサポートしている『AION』も GameGuard は利用しているので,GameGuard 側ではなくLineage のほうに問題がありそう.Lineage(II も)が Windows8 をサポートしたがらない理由の一つかもしれない.

(追記 2)
仮想 PC だと OS(ゲスト)が Windows8.1 でも WinAuth からの簡易入力ができないことに気づいた.「全画面モードじゃないとだめなのか?」と思い,試してみるも失敗.Windows2000 でも同様.
唯一成功しているのが,Windows8.1 ホスト上の全画面のみなので(窓モードは蔵落ちするので試せない),死にかけの先代 PC (Vista) を叩き起こして,全画面でもやってみたが結局ダメ.手持ちの駒は使い切った感がある.
使えれば恐ろしく便利な機能なだけに未練が残る.XP や 7 での検証データが欲しいところ.

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1 コメント:

匿名

WinAuthは時間によって変わるコード(6桁数字)が、30秒経ってしまい次のコードに切り替わった場合でもWinAuth上では表示が切り替わらないので認証エラーを引き起こしやすい。気を付けましょう!

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